ある日、酔っ払いながら歌っていたエリコは偶然、
ある男と出くわした。
男の名は「向井翔」。
赤坂にあるショークラブ「コルドンブルー」の演出担当。
翔に拾われたエリコは、あっという間に看板ダンサーに。
さらにドラマのヒロイン役に大抜擢!
なんとテレビ局のプロデューサーが常連客だった。
で、彼に見出されたわけ。
ところがここからケチが付き始める。
ドラマの主演俳優に迫られて撃退!
したはいいが気まずい雰囲気の中で撮影。
これを切り抜けてプロデューサーと結婚。
幸せな生活を…と思いきや、実はこれが”偽装結婚”。
プロデューサーには愛人がいた。
要するに”カムフラージュ”。大荒れ飲んだくれの生活。
結局、結婚生活を維持できず離婚。
コルドンブルーに戻って看板ダンサーに返り咲く。
だが、またも男に付きまとわれる。
この男は「梅宮祐二」。
かつてエリコが出演したドラマのチョイ役だった。
エリコは翔を愛し始めていたが振り向いてもらえず、
梅宮に身を委ねてしまう。
ところが、この梅宮は高額の借金持ち。
エリコは梅宮の借金返済のためにコルドンブルーを飛び出し、
「ヌード女優」(ポルノ女優?)に身を落とす。
時は流れコルドンブルーが閉店することになった。
最後のショーのためオーディションを行なうことになった。
そこに現れた一人の女。
エリコだった。
梅宮はエリコが稼いだ金を全て持ち逃げしていた。
エリコが戻るのは、もう「ここ」しか無かった。
万感の想いをこめて歌った『アマポーラ』。
エリコは合格した。
最後のショーの前。
エリコと翔は劇場裏のゴミ捨て場にいた。
ここは翔が息抜きの場にしている場所。
語り合うエリコと翔。
ようやく翔はエリコに心を開いた。彼もエリコを愛していた。
しかしその矢先、ナイフを持った女が。
「阿川麻里」。彼女はエリコが去ったあと看板スターになっていた。
が、ある理由で失踪してしまっていた。
かつて酔いつぶれた翔を介抱したとき、うわごとでエリコの名を、
呼んだのを聞いてしまったからだ。彼女もまた翔を愛していた。
麻里は他の女を愛した翔を恨むあまり持っていたナイフで翔を刺した。
激しく動揺するエリコ。だがショーの開演まで時間が無い。
翔は朦朧としながらもエリコをたしなめショーに送り出す。